産経新聞「リマーニ」第21号 深井仁美インタビュー掲載
(以下、産経新聞「リマーニ」第21号から抜粋)
今年5月、米フロリダ州で開かれた「フェイス&ボディーアート・インターナショナル・コンベンション」のチークアート部門で頂点に輝いた。
「世界中からアーティストが集まるイベントで、日本でもいずれこういう大会をやりたいと視察の目的で初参加したのですが、まさか優勝するとは思わなかった。閉会式で名前が呼ばれたときは感激しました。」
と、横浜市金沢区でフェイスペイント関連会社「デコデコ」を経営する深井仁美さんは振り返る。ちなみにチークアートとは、部分的にペイントするワンポイントアートのことだ。
今でこそサッカーのサポーターらが国旗などをほっぺに描いたりして知られるようになってきたが、深井さんが1999年にフェイスペイントを始めたときは、日本でやっている人はほとんどいなかった。きっかけは、ネイルアートの仕事をしていたとき、いきなり野毛大道芸に出ないかと誘われたことだった。
「フェイスペイントの芸人が来日できなくなったらしくて、外国の本を参考に見よう見まねで勉強して妹と2人で始めたんです。最初はお客さんもほとんど来なかったけど、2002年のサッカーW杯のときは1日で3000~4000人に描いてましたね」
現在は6人の社員のほか20人以上の登録アーティストを抱え、各地のイベントに派遣したり、セミナーを開いたりしている。さらにフェイスペイントの普及を目的にNPO法人日本フェイスペイント協会を設立。9月には第1回のフェイスペイント検定を行う予定だ。
「プロを目指す人が増えてくれればいいなと思って。でも一方で、小さいお子さんを抱えたお母さんたちが気軽にフェイスペイントをやってほしいとも思う。上手じゃなくても星やお花を顔に描いてあげると、お子さんは喜ぶものです」
深井さんによると、欧米ではアーティストの表現手段として認知されているフェイスペイントだが、日本では全く別の可能性もあるという。イベント会場で企業のロゴなどを多くの人の顔に描くことで、広告の代わりにもなるのだ。
「欧米では描かれる側も個性的な絵を望むけれど、日本人は恥ずかしがり屋だからみんなと同じ図柄でないといやという部分がある。フェイスペイントは、描く方は楽しいし、描かれる方はうれしいし、それに肌と肌がふれあうことで癒やされもする。いろんな部分で魅力的なアートですよ」
どのように取材が行われたのか・・・?
またどのような質問がされたのか・・・・?
取材の様子は次ぺーじにて!